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「雪印ネオソフト」又は「明治コーンソフト」1kgの価格。

マーガリンとは、植物油脂に食塩その他乳成分、ビタミンなどを加えて混合乳化し、冷やし固めて作られた油脂含有率が80%以上のもの。

油脂含有率が80%未満で、はちみつやフレーバーを加えたマーガリン類はファットスプレッドと呼ばれる。「雪印ネオソフト」と「明治コーンソフト」はどちらもファットスプレッド規格に該当。

マーガリンは体に悪い?

マーガリンは植物性油脂を原料としており、それ自体が体に悪いことはありませんが、植物性油脂は常温では液体状であり、パンなどに塗りやすくするために、従来のマーガリンは植物性油脂に水素を添加することで、「部分水素添加油脂」と呼ばれる常温でも溶けすぎず硬くなりすぎない硬化油の物性へと変える製造方法がとられていました。

液体状である植物性油脂を硬化油にすることで、トランス型不飽和脂肪酸が生成しやすくなり、トランス型不飽和脂肪酸を摂取し過ぎると心臓病のリスクを高め、健康への悪影響があるされることからマーガリンは体に悪いという認識が広まりました。

このためアメリカでは2018年6月からマーガリンの製造工程において水素添加物を加えることが禁止され、日本もアメリカの対応に先んじて2018年3月から雪印と明治では水素添加物不使用のトランス型不飽和脂肪酸の生成を抑制したマーガリンの製造に取り組みが行われています。

またチューブタイプのマーガリンなど、あまり硬化されていないマーガリンほど、トランス型不飽和脂肪酸の生成をより抑制したマーガリンの製造方法が取り入れられています。

トランス型不飽和脂肪酸の生成を抑制した現在の製造方法のマーガリンは、バターよりも健康的な食品になっている可能性を報告する論文(Nutrient comparisons of margarine/margarine-like products, butter blend products and butter in the US marketplace in 2020 post-FDA ban on partially hydrogenated oils)もあります。