原油1kL
2024年1月の輸入価格77,650円

最高値99,563
最安値16,645

物価高騰📈ランキング
6全145項目調査中コロナ禍前からの上昇率169%
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原油を蒸留した際に得られる成分は、LPガス・ナフサ・灯油・軽油・重油の5種類です。これらは沸点(沸騰して蒸気になる温度)によって分けられます。製油所では、原油を加熱炉で熱して、蒸気にして沸点温度によってそれぞれの成分が蒸留装置によって分けられていきます。沸点のもっとも低い30℃以下の蒸気はLPガス、次いで約30℃~180℃の蒸気はナフサ、約150℃~250℃の蒸気は灯油、約250℃~350℃の蒸気は軽油、残油がそのまま重油として留分されます。このうちナフサ留分は、後にガソリンにも分解されることから粗製ガソリンとも呼ばれます。

ナフサ留分のうち、沸点が30℃〜80℃ものを軽質ナフサといいプラスチックの原料となる石油化学製品に、沸点が80℃〜180℃ものを重質ナフサといいガソリンおよびベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレンの芳香族の原料になります。

重質ナフサは、50オクタン前後とオクタン価が低く、ガソリンエンジン車の燃料として使用されていた時期もありますが、ノッキング現象を頻発してエンジン効率が悪く、エンジンが故障してしまうことも多発したため、オクタン価を高めるために接触改質装置で分子構造を改良されたのちに89オクタン以上のものがレギュラーガソリン、96オクタン以上のものがハイオクタンガソリンの各製品となります。

原油の高騰・値上がり理由

日本は原油の99.7%のほぼ全量が輸入頼りであることが前提にあります。

  • 新型コロナウイルス感染症拡大により停滞していた経済活動が再開したことで、原油の急な需要拡大が発生し、供給が追いつかず需給のバランスが崩れ、価格上昇が起きた。
  • 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、侵攻に対する経済制裁として欧米諸国がロシアの原油の輸入をやめたことで、市場に出てくる原油が減り、希少価値が高まった。
  • 産油国であるサウジアラビアが2023年4月から原油の自主減産を始めたことによって市場に出てくる原油が減り、希少価値が高まった。
  • 原油はドル決済のため、円安が進むほどに、ドル建て原油価格が上昇した。
原油価格の高騰があらゆる価格の高騰に影響

原油が高騰すると、蒸留・分解して得られる直接の石油製品だけでなく、上流から下流へ連鎖的に何らかのコスト上昇の影響を与えます。その結果、コストが上昇し収益性が悪化した分を価格転嫁するための値上げが相次いで発生します。

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原油の国内自給率・輸入割合
自給率 0.3%
輸入 99.7%

原油の国内自給率・輸入割合は、自給率が0.3%、輸入が99.7%で、輸入が圧倒的に多く、輸入頼りになっています。

原油の国内生産量 (2022年)
1位新潟県 31万6,883kL (64.6%)
...
総生産量49万195kL
日本の原油国別輸入量 (2022年)
1位サウジアラビア 6,138万5,000kL (39.2%)
2位アラブ首長国連邦 6,031万1,000kL (38.5%)
3位クウェート 1,337万4,000kL (8.5%)
4位カタール 1,017万7,000kL (6.5%)
5位エクアドル 260万2,000kL (1.7%)
6位アメリカ 228万7,000kL (1.5%)
7位オマーン 177万4,000kL (1.1%)
8位ロシア 62万4,000kL (0.4%)
9位ベトナム 55万6,000kL (0.4%)
10位メキシコ 40万4,000kL (0.3%)
...
総輸入量1億5,656万kL
原油1kLの平均価格(相場)
2019年集計45,845円
2019年1月43,110円
2019年2月42,961円
2019年3月45,970円
2019年4月48,150円
2019年5月51,056円
2019年6月50,014円
2019年7月45,741円
2019年8月45,383円
2019年9月43,125円
2019年10月44,126円
2019年11月44,433円
2019年12月46,073円
2020年集計30,831円
2020年1月48,371円
2020年2月48,625円
2020年3月42,231円
2020年4月28,734円
2020年5月16,810円
2020年6月16,645円
2020年7月22,167円
2020年8月29,003円
2020年9月30,803円
2020年10月29,547円
2020年11月27,858円
2020年12月29,174円
2021年集計47,731円
2021年1月32,676円
2021年2月36,683円
2021年3月41,547円
2021年4月45,702円
2021年5月44,880円
2021年6月47,614円
2021年7月49,898円
2021年8月50,996円
2021年9月51,035円
2021年10月53,912円
2021年11月58,815円
2021年12月59,011円
2022年集計84,879円
2022年1月57,628円
2022年2月62,731円
2022年3月66,939円
2022年4月83,290円
2022年5月87,645円
2022年6月95,815円
2022年7月99,563円
2022年8月95,657円
2022年9月97,571円
2022年10月96,755円
2022年11月92,419円
2022年12月82,540円
2023年集計76,453円
2023年1月73,336円
2023年2月72,049円
2023年3月72,488円
2023年4月69,448円
2023年5月73,610円
2023年6月71,957円
2023年7月72,095円
2023年8月73,569円
2023年9月79,754円
2023年10月86,859円
2023年11月88,791円
2023年12月83,476円
2024年集計77,650円
2024年1月77,650円

原油1kLの最高値は2022年7月に99,563円、最安値は2020年6月に16,645円で最高値と最安値の価格差は82,918円ありました。最新調査月である2024年1月現在の輸入価格は77,650円です。コロナ禍前と比較した場合に169%輸入価格が上昇しました。

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出典

価格上昇率ランキング