トマト
2024年5月の平均価格719円
最高値1,186
最安値543
- 物価高騰📈ランキング
- 123全146項目調査中コロナ禍前からの上昇率108%
トマトとは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産のナス科の植物で、日本には江戸時代初期に、長崎に渡来したオランダ人により観賞用として伝えられたとされています。その後、明治時代に米国から品種改良されたものが伝わり、戦後の食の洋風化とともに、栽培技術の発展や品種改良の結果、急速に消費量が拡大しました。
世界では、10,000種を超える品種があるとされ、日本では300種を超えるトマトが品種登録されています。トマトは大きさ(重さ)によって大きく3タイプに分類することができます。
- 大玉トマトは、100グラム以上のもの。日本では桃色系の色が一般的で、代表的な品種として「桃太郎」「麗容」「りんか409」などがあります。
- ミディトマトは、30グラムから60グラム程度のもの。大玉トマトとミニトマトの中間の、食べきりサイズのトマトです。代表的な品種として「フルティカ」「ルネッサンス」などがあります。
- ミニトマトは、10グラムから30グラム程度のもの。チェリートマトやプチトマトとも呼ばれます。代表的な品種として「千果」「アイコ」などがあります。また果実の大きさが直径1センチほどの超小粒の品種は、さらにマイクロトマトに分類されます。
また、大きさ(重さ)による分類とは別に、栽培の工夫によって糖度8以上に高糖度化をはかったトマトの総称のことをフルーツトマトと呼ばれます。
トマトの国内自給率は55%、残りの45%を輸入に頼っています。トマトの主産地は、熊本県、北海道、愛知県、茨城県でTOP4で生産量の約40%を占めます。輸入は韓国やカナダ、メキシコなどから、ホールトマトなどの加工品をイタリアや中国などから輸入しています。
トマトの高騰・値上がり理由
- 2023年夏の記録的猛暑の影響で、出荷量が大幅に落ち込み、需給逼迫から過去10年間の最高水準にまで価格が高騰した。トマトは、気温が35度以上になると成長が止まってしまい、割れてしまったり、大きく育たないまま熟してしまったりと不良が発生し、正品になるものが少なかったとされる。
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トマトの国内生産量 (2022年)
1位 | 熊本県 13万300t (18.4%) |
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2位 | 北海道 62,900t (8.9%) |
3位 | 愛知県 47,700t (6.7%) |
4位 | 茨城県 46,300t (6.5%) |
5位 | 栃木県 32,000t (4.5%) |
6位 | 千葉県 31,700t (4.5%) |
7位 | 岐阜県 27,200t (3.8%) |
8位 | 福島県 22,000t (3.1%) |
9位 | 群馬県 21,600t (3.1%) |
10位 | 福岡県 18,900t (2.7%) |
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総生産量 | 70万7,900t |
トマトの平均価格(相場)
2019年集計 | 667円 |
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2019年1月 | 661円 |
2019年2月 | 623円 |
2019年3月 | 655円 |
2019年4月 | 657円 |
2019年5月 | 563円 |
2019年6月 | 543円 |
2019年7月 | 554円 |
2019年8月 | 562円 |
2019年9月 | 768円 |
2019年10月 | 866円 |
2019年11月 | 816円 |
2019年12月 | 741円 |
2020年集計 | 690円 |
2020年1月 | 644円 |
2020年2月 | 674円 |
2020年3月 | 706円 |
2020年4月 | 728円 |
2020年5月 | 619円 |
2020年6月 | 561円 |
2020年7月 | 625円 |
2020年8月 | 655円 |
2020年9月 | 718円 |
2020年10月 | 877円 |
2020年11月 | 835円 |
2020年12月 | 642円 |
2021年集計 | 656円 |
2021年1月 | 615円 |
2021年2月 | 561円 |
2021年3月 | 589円 |
2021年4月 | 600円 |
2021年5月 | 571円 |
2021年6月 | 563円 |
2021年7月 | 603円 |
2021年8月 | 609円 |
2021年9月 | 832円 |
2021年10月 | 794円 |
2021年11月 | 785円 |
2021年12月 | 752円 |
2022年集計 | 686円 |
2022年1月 | 683円 |
2022年2月 | 620円 |
2022年3月 | 620円 |
2022年4月 | 641円 |
2022年5月 | 609円 |
2022年6月 | 612円 |
2022年7月 | 601円 |
2022年8月 | 648円 |
2022年9月 | 785円 |
2022年10月 | 851円 |
2022年11月 | 866円 |
2022年12月 | 701円 |
2023年集計 | 760円 |
2023年1月 | 666円 |
2023年2月 | 655円 |
2023年3月 | 672円 |
2023年4月 | 708円 |
2023年5月 | 663円 |
2023年6月 | 614円 |
2023年7月 | 631円 |
2023年8月 | 654円 |
2023年9月 | 910円 |
2023年10月 | 1,186円 |
2023年11月 | 965円 |
2023年12月 | 791円 |
2024年集計 | 711円 |
2024年1月 | 687円 |
2024年2月 | 642円 |
2024年3月 | 707円 |
2024年4月 | 802円 |
2024年5月 | 719円 |
トマトの最高値は2023年10月に1,186円、最安値は2019年6月に543円で最高値と最安値の価格差は643円ありました。最新調査月である2024年5月現在の平均価格は719円です。コロナ禍前と比較した場合に108%平均価格が上昇しました。
関連品目
出典
- ・小売物価統計調査 1436 トマト- ミニトマト(プチトマト)を除く・1kg
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003421913