針葉樹パルプ1容積トン
2025年2月の輸入価格14万596円

最高値17万5,346
最安値70,957

物価高騰📈ランキング
17全181項目調査中コロナ禍前からの上昇率167%

紙の原料

パルプは紙を作るための原料です。木材を小さく切り刻んだ木材チップを苛性ソーダと煮込むことで、チップの繊維をバラバラにし、チップから繊維を取り出し、パルプを製造します。

また、回収した古紙からパルプも作られます。古紙を苛性ソーダと脱墨剤を入れて煮込み、溶解し、繊維のみを取り出し過酸化水素水で漂白して、古紙パルプを製造します。

古紙パルプに対して、木材チップから新しく製造したパルプをバージンパルプやフレッシュパルプ、ピュアパルプといいます。現在の日本の製紙産業の約66%は古紙パルプが利用されています(2022年経済産業省発表データ)。古紙パルプを利用(リサイクル)することで、新たな森林の伐採を抑えることに繋がるため、ほとんどの紙は古紙パルプを配合、もしくは古紙100%で作られており、その配合比率は紙の種類や目的に応じて異なります。ただし、肌に直接触れるティッシュやトイレットペーパー、食材に直接触れるペーパータオル(キッチンペーパー)の衛生用紙はバージンパルプ100%やフレッシュパルプ100%、ピュアパルプ100%の表示が多く見られます。

用途別の主な紙の種類

新聞巻取紙新聞印刷専用の紙
印刷・情報用紙教科書、コピー用紙、雑誌、ノート、パンフレット、チラシ、マンガ、ハガキ、FAX用紙(感熱紙)、レシート、カレンダー、ラベルシールなど
衛生用紙ティッシュ、トイレットペーパー、ペーパータオル(キッチンペーパー)、紙おむつ、生理用品など
包装用紙包装紙、封筒、紙袋など
雑種紙書道半紙、タバコの巻紙、障子紙、襖紙、ティーパック、ライスペーパー、グラシンペーパーなど
段ボール原紙段ボール箱
紙器用板紙お菓子やレトルト食品のパッケージ、牛乳瓶のフタ、紙コップ、紙皿、飲料用の紙パック、食品用の紙容器など
雑板紙建材の防水紙や石膏ボード、ラップやアルミホイルの芯、卒業証書を入れる紙筒など

紙の高騰・値上がり理由

  • CO2の増減に影響を与えない観点から木質バイオマス発電所が世界各地で増加傾向にあり、木質バイオマス発電所では木材チップなどを燃料としてタービンを回して発電することから木材チップの需要が急拡大し、バージンパルプの原料である木材チップ価格が上昇した。
  • 在宅時間が増えたコロナ禍において日本では戸建て住宅の需要が急増する住宅ニーズの大きな変化が見られ、2021年・2022年と戸建て住宅着工戸数が連続増加したタイミングと、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアが非友好国に対して木材の輸出を禁止したことで、市場に出てくる木材が減り、希少価値が高まったタイミングが重なり、木材全般の価格が大幅に上昇するウッドショックが発生したことに伴い、バージンパルプの原料である木材チップの価格も上昇した。
  • パルプを作る工程、パルプから紙を作る工程には、蒸解や乾燥など多くの化石燃料(原油・石炭・天然ガス)・電気を必要とするため、燃料代・電気代の高騰に伴い生産コストが大幅に上昇した。
  • 紙の強度アップや表面コートなどに使われる製紙用薬品はトウモロコシを原料としたコーンスターチや原油を原料としたナフサを使用しており、トウモロコシ・原油の高騰に伴い製紙用薬品の価格が上昇した。
  • 世界的な脱プラスチックの流れから紙製包装・梱包の需要が高まっていることに加え、コロナ禍において食品の宅配需要から紙製包装・梱包需要がさらに高まり、紙製容器の需給逼迫で紙の価格が上昇した。

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表データで見る

針葉樹パルプ1容積トンの平均価格(相場)
2019年平均84,045円
2019年1月94,344円
2019年2月92,497円
2019年3月88,142円
2019年4月89,453円
2019年5月89,772円
2019年6月87,330円
2019年7月85,523円
2019年8月78,712円
2019年9月76,716円
2019年10月76,528円
2019年11月75,282円
2019年12月74,245円
2020年平均72,841円
2020年1月72,846円
2020年2月73,198円
2020年3月72,125円
2020年4月72,693円
2020年5月71,983円
2020年6月73,111円
2020年7月73,849円
2020年8月73,147円
2020年9月73,431円
2020年10月72,165円
2020年11月71,993円
2020年12月73,553円
2021年平均95,074円
2021年1月70,957円
2021年2月74,438円
2021年3月79,015円
2021年4月88,499円
2021年5月93,107円
2021年6月99,401円
2021年7月10万4,171円
2021年8月10万4,225円
2021年9月10万6,309円
2021年10月10万7,529円
2021年11月10万9,326円
2021年12月10万3,914円
2022年平均13万8,506円
2022年1月10万6,410円
2022年2月10万2,165円
2022年3月10万5,837円
2022年4月11万3,692円
2022年5月12万7,361円
2022年6月13万9,153円
2022年7月14万6,600円
2022年8月14万9,254円
2022年9月16万2,090円
2022年10月17万461円
2022年11月17万5,346円
2022年12月16万3,700円
2023年平均14万6,478円
2023年1月15万7,663円
2023年2月15万6,046円
2023年3月15万6,974円
2023年4月15万6,385円
2023年5月14万6,506円
2023年6月15万26円
2023年7月14万6,949円
2023年8月13万7,149円
2023年9月14万3,452円
2023年10月13万9,514円
2023年11月13万6,004円
2023年12月13万1,064円
2024年平均13万9,401円
2024年1月12万5,640円
2024年2月13万5,557円
2024年3月13万6,076円
2024年4月13万5,410円
2024年5月14万1,342円
2024年6月14万8,835円
2024年7月14万9,607円
2024年8月14万4,018円
2024年9月13万4,373円
2024年10月13万8,023円
2024年11月14万3,295円
2024年12月14万640円
2025年平均14万2,163円
2025年1月14万3,730円
2025年2月14万596円

針葉樹パルプ1容積トンの最高値は2022年11月に17万5,346円、最安値は2021年1月に70,957円で最高値と最安値の価格差は10万4,389円ありました。最新調査月である2025年2月現在の輸入価格は14万596円です。コロナ禍前と比較した場合に167%輸入価格が上昇しました。

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最終更新
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