真牡蠣100g
2024年3月の平均価格408円

最高値441
最安値316

物価高騰📈ランキング
71全146項目調査中コロナ禍前からの上昇率118%
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カキ(牡蠣)は水揚げされる期間が限られているため、調査月は1月〜3月、10月〜12月となっています。

日本国内で流通しているカキは真牡蠣と岩牡蠣が2大品種です。

真牡蠣は、太平洋のアジア沿岸を原産地とすることから太平洋牡蠣とも呼ばれ、日本で一般的に食用として流通している牡蠣で、国内市場に出回る真牡蠣はほぼ100%が養殖で、主に太平洋側の浅瀬を中心に養殖されています。真牡蠣の養殖は歴史が非常に古く、ヨーロッパでは2500年以上前の紀元前1世紀から、日本では1673年に安芸の国(現在の広島県)で真牡蠣を増産できるようになったとされます。その後、1900年代前半に現在の主流の養殖法である垂下式養殖法が神奈川県で開発され、日本各地へ普及し、国内での真牡蠣の養殖が飛躍的に増大し、現在では品種改良も進み、通年出荷も可能になり国内牡蠣消費量の自給率は80%以上あります。

岩牡蠣は、日本全国に分布していますが、日本海側の3m~15mの海底に生息している夏が旬の天然物がよく収穫されています。天然の岩牡蠣は素潜り漁のため、希少価値が高いのが特徴です。養殖の岩牡蠣も、1992年に島根県隠岐島において技術が確立され、日本各地へ広がりをみせていますが採算割れしている現状が多いとされます。

カキ(牡蠣)の高騰・値上がり理由

  • 過酷な労働環境下での牡蠣養殖業に従事する人材が減っているのが直接の原因。牡蠣の養殖は外国人技能実習生への依存が高く、むき身に加工する打ち子の人手不足から生産が追いつかず、供給量が減少し、需給逼迫から高騰した。

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カキ(牡蠣)の国内自給率・輸入割合
自給率 80%
輸入 20%

カキ(牡蠣)の国内自給率・輸入割合は、自給率が80%、輸入が20%で、自給率が圧倒的に上回っています。

カキ(牡蠣)の国内水揚量 (2021年)
1位広島県 92,827t (58.5%)
2位宮城県 22,335t (14.1%)
3位岡山県 14,798t (9.3%)
4位兵庫県 10,148t (6.4%)
5位岩手県 6,208t (3.9%)
6位北海道 4,175t (2.6%)
7位三重県 1,944t (1.2%)
8位福岡県 1,709t (1.1%)
9位長崎県 1,037t (0.7%)
10位香川県 980t (0.6%)
...
総水揚量15万8,789t
真牡蠣100gの平均価格(相場)
2019年集計345円
2019年1月339円
2019年2月330円
2019年3月316円
2019年10月376円
2019年11月360円
2019年12月349円
2020年集計344円
2020年1月344円
2020年2月338円
2020年3月334円
2020年10月363円
2020年11月348円
2020年12月339円
2021年集計341円
2021年1月333円
2021年2月324円
2021年3月318円
2021年10月364円
2021年11月356円
2021年12月348円
2022年集計362円
2022年1月341円
2022年2月336円
2022年3月329円
2022年10月391円
2022年11月390円
2022年12月383円
2023年集計404円
2023年1月378円
2023年2月379円
2023年3月378円
2023年10月441円
2023年11月427円
2023年12月418円
2024年集計411円
2024年1月414円
2024年2月411円
2024年3月408円

真牡蠣100gの最高値は2023年10月に441円、最安値は2019年3月に316円で最高値と最安値の価格差は125円ありました。最新調査月である2024年3月現在の平均価格は408円です。コロナ禍前と比較した場合に118%平均価格が上昇しました。

出典

価格上昇率ランキング