天然ソーダ灰1kg
2024年1月の輸入価格66円

最高値82
最安値27

物価高騰📈ランキング
1全145項目調査中コロナ禍前からの上昇率201%
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ガラスは一般的に、珪砂(二酸化ケイ素)・ソーダ灰(酸化ナトリウム)・石灰石(酸化カルシウム)を混ぜて、高温で溶かして作られます。

珪砂は二酸化ケイ素(シリカ)を含む物質のことで、シリカサンドとも呼ばれ、公園の砂場の砂の中にも透明できらきら光っている珪砂を見つけることができる地球上に無尽蔵にある身近な物質ですが、ガラス用に使えるのは二酸化ケイ素(シリカ)の純度が高く鉄分などの不純物をなるべく含んでいない珪砂が必要になるため、オーストラリアのフラタリーやマレーシアのボルネオ島サラワクで採掘できる二酸化ケイ素(シリカ)含有量が99.5-99.8%の高純度の珪砂が市場で多く流通しています。

ソーダ灰は灰という字が付つくように、もともとはナトリウムを豊富に含む植物や海藻を燃やして作られた灰から抽出していたのが由来です。ガラスの原料となる他、ラーメンの麺やこんにゃく、ワンタンや餃子の皮といった食品、石けん・洗剤の原料としても使用される化学薬品です。人工的に作られる合成ソーダ灰と天然資源から作られる天然ソーダ灰があります。人工的に作られる合成ソーダ灰は、海水を原料とした炭酸ナトリウムの製造方法としてアンモニア・ソーダ法(開発者であるソルベイの名前からソルベイ法とも呼ばれる)が確立され、塩、アンモニア、二酸化炭素、水を化学反応させ、重曹と塩化アンモニウムを取り出し、その後重曹を加熱すると合成ソーダ灰ができます。ガラス製造用途には、含有塩素が低く、シンプルな工程で製造できるという特徴からアメリカ・ワイオミング州のトロナ鉱石、ケニア・マガディ塩湖などから精製された天然ソーダ灰が市場で多く流通しています。日本にも合成ソーダ灰を製造する化学メーカーは存在しますが、生産量は減少の一方で、品質・コスト面から日本の大手ガラスメーカーは天然ソーダ灰の輸入頼りになっています。

石灰石は、岩手県大船渡、埼玉県秩父、山口県秋吉台などをはじめ日本各地に200以上の石灰石鉱山があるので日本が国内需要を100%自給できている唯一の鉱物資源です。

ガラスの高騰・値上がり理由

  • 二酸化ケイ素(シリカ)が高純度の珪砂や天然ソーダ灰は輸入依存であり、円安が進行するほど、輸入原料価格が高騰した。
  • ガラスの溶解炉は重油や天然ガスの燃料が主流となっており、加えて溶解炉を1300度の高温で燃やし続ける必要があるため、原油天然ガスの化石燃料の高騰がダイレクトに影響した。
  • 太陽光発電ビジネスは世界市場の50%以上を占めるほどに中国がシェアを独占し急成長を続けており、太陽光パネルの表面を覆うカバーガラスの大量生産のために国際市場からガラスの原料である珪砂とソーダ灰の需給が逼迫し、価格の高騰が続いた。
  • 断熱・防音・防犯などの効果を備えたペアガラスやトリプルガラスなどの高性能ガラスは、乾燥剤を入れたスペーサー、ガラスとアルミサッシを接着させる接着剤であるシーリングなどの副資材の高騰も影響した。

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表データで見る

天然ソーダ灰1kgの平均価格(相場)
2019年集計33円
2019年1月32円
2019年2月34円
2019年3月36円
2019年4月32円
2019年5月34円
2019年6月34円
2019年7月33円
2019年8月31円
2019年9月33円
2019年10月31円
2019年11月31円
2019年12月34円
2020年集計33円
2020年1月33円
2020年2月40円
2020年3月34円
2020年4月29円
2020年5月33円
2020年6月33円
2020年7月34円
2020年8月30円
2020年9月34円
2020年10月33円
2020年11月32円
2020年12月35円
2021年集計43円
2021年1月27円
2021年2月33円
2021年3月34円
2021年4月36円
2021年5月39円
2021年6月40円
2021年7月37円
2021年8月40円
2021年9月44円
2021年10月49円
2021年11月64円
2021年12月72円
2022年集計74円
2022年1月71円
2022年2月74円
2022年3月71円
2022年4月58円
2022年5月74円
2022年6月79円
2022年7月76円
2022年8月73円
2022年9月80円
2022年10月82円
2022年11月72円
2022年12月80円
2023年集計66円
2023年1月62円
2023年2月71円
2023年3月66円
2023年4月61円
2023年5月67円
2023年6月73円
2023年7月58円
2023年8月65円
2023年9月72円
2023年10月66円
2023年11月67円
2023年12月69円
2024年集計66円
2024年1月66円

天然ソーダ灰1kgの最高値は2022年10月に82円、最安値は2021年1月に27円で最高値と最安値の価格差は55円ありました。最新調査月である2024年1月現在の輸入価格は66円です。コロナ禍前と比較した場合に201%輸入価格が上昇しました。

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出典

価格上昇率ランキング